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アダルトサイトの詐欺被害などの相談件数が、史上最悪の11万件を突破したそうです。消費者庁がまとめた「平成27年版 消費者白書」によると、消費者トラブルで多いのは、インターネット通販・デジタルコンテンツに関するもの。その中でも特に目立つのがアダルト情報サイト相談だそうで、その大きな原因はスマートフォンの普及にあるそうです
下記の図は消費者庁がまとめたアダルト情報サイトに関する相談件数(平成26年度)で、男性が約7割を占めているものの、女性の比率が増えて32.3%となっています。平成21年度の女性の比率は26.5%だったから、5年間で5.8%増えたこととなります。
その背景には女性を狙う詐欺サイトが増えていることにもあるようです。女性向けの芸能人動画サイト、成人漫画のサイトなどが多数あり、これらのサイトにあるバナー広告やリンクからアダルト詐欺サイト(架空請求・ワンクリック詐欺)に誘導されてしまうのです。
高齢者の被害も増えています。50歳以上を集計すると、全体の37.2%にもなり、相談者の平均年齢も、36.3歳(平成21年度)から45.4歳へと10歳近くアップしています。
もう一つ注目すべきは、1件あたりの被害金額の増加です。5年前の被害金額の平均は約16万4千円だったのが、平成26年度は約27万7千円と急増しています。
女性・高齢者の被害が増えている理由の1つは、アダルト詐欺サイトの免疫がないことがあげられるます。男性であれば、アダルト詐欺サイトという存在や手口を知っていますが、女性や高齢者は高額な架空請求のことを知らないことが多く、そのため、高額請求の画面にビックリして、怖がって支払ってしまうことが多いのではと予測されます。
どんなに高額な請求が出ても怖がらず、無視しましょう。何があっても無視し、電話で脅迫されるようなら消費生活センターや警察に相談しましょう。
アダルトサイト高額請求の対策
・後払いの高額請求は「身に覚えがあっても」支払わない
多くの被害者は「もしかして、あの時に見たサイト?」と勝手に思い込んで支払ってしまう。身に覚えがあったり、動画を見た・規約の承諾ボタンを押したりしたとしても、後払いの高額請求は無視すること。絶対に払ってはいけない。
・何があっても連絡しない。キャンセル・誤操作表示にも反応しないこと
どんなことがあって、業者に電話・メールなどの連絡をしないこと。「キャンセル窓口」や「誤操作の救済」は嘘うそであり、電話番号を収集する手口である。完全無視で連絡しないことが鉄則となる。
・怖くなったら消費生活センターや警察へ
電話などで脅迫されている場合は、消費生活センターか警察へ相談しよう。裁判を起こすぞ、自宅へ行くぞなどと脅迫されても慌てずに警察などへ相談する
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